諦めたくない

文才能力がないため支離滅裂すると思いますが、よろしくお願いします

ぽっかぽか

ママの宝物はなんですか…?


それを聞いて来たのは息子だった。


ママの宝物は、家族だよ笑


息子が、えっ?そうも同じ笑


それじゃあ1番の宝物はなぁに?


1番は…車椅子!!!と言ったら


息子がママ運んでくれるから?


と聞いてきた。わたしが笑って


みんなの所へ、シューッと行けるし


車椅子も家族みたいな感じだよ笑


そう言うと息子が悔しいなぁ


そう、ママの車椅子キライ


そのせいでママいつもお便り帳を


鞄に入れてるから…。


どうしてシール帳は持たないの?


ママ、幼稚園行きたいの?


何故かわたしの持つ手帳が息子には


お便り帳に見えたみたい。


身体障害者手帳


糖尿病連携手帳


自己管理ノート


血圧手帳etc...


わたしが、


これはねママの病気の事の書いてる


手帳なの。ママが具合悪くなったら


誰かが救急車を呼ぶための手帳なの


そう伝えると、そうちゃんが


ママどうして病気あるの?


お腹の注射痛くないの?大丈夫?


ママ、今のそうちゃんと同じ5歳位に


キチンとご飯食べて夜も寝ていたの


でも、ある日ママの体重が増えなく


ご飯食べても夢を見ることなく


お水飲みにキッチン行ってトイレに


行って眠ろうとするとまたお水飲んで


トイレに行ってというのが何回も


何回もあったの。お腹すいて


冷蔵庫の中の物もパクパク食べて


それが何日も続いてトイレに行った後


家の階段から落ちて救急車で


病院に行く事になったの…。


それで1型糖尿病という病気に


なったんだよ。と教えると


神さまヒドイね…ママばっかり


そういう病気にさせて。


ママこれからは我慢しないで!!!


そう、まだお手手小さいけど


ママがずーっと笑っている事が


出来ますようにって守ってあげるよ


嬉しくて涙しちゃいました笑


ココロがぽっかぽかです。

いたいのいたいのとんでいけ

今日、そ−ちゃんの病院だった。


そ−ちゃん採血でした。


だけど全然泣かないで褒められた。


赤ちゃん時代から予防接種の時も


一度も泣いたりする事なく来た。


予防接種は、全て終わっているが


毎月の採血は、お決まりのように


あるので病院の日を伝えると


今日は右から血をとってもらう〜と


笑ってる。看護師さんも抑えつけとか


しなくても採血や点滴でもじっとして


そうちゃんエライね〜〜と褒められて


更に上機嫌の息子。


病院で泣いてる子どもや赤ちゃんが


いると真っ先に向かって


大丈夫…痛いのは最初だけだからね


だから泣かないのと頭を撫でて


泣いた子どもや赤ちゃんの笑顔を


もらって自分のポジションへと


戻ってくる。そのたびに、赤ちゃん


安心してくれたかなぁ〜と不安そうに


する息子。俗に言う、お節介劇場が


始まるんです。立ち話をして


泣いてる我が子がいながらいる人の


ところまで駆け寄ったり…


ミルク欲しくて泣いてる赤ちゃんに


いないいないばあとかトントン…。


わたしが、泣いてる子どもには


意味があって泣いてるの…


間違えて、そうちゃんのバイキンが


その子に入ってしまったらその子が


もっとかわいそうだよね?


と言って聞かせてもハーイと


低い返事をする息子。


だけれど、やっぱり泣いてる子どもへ


反応してしまい心配だから行って来る


そう言って泣いてる子どもや赤ちゃん


の方へ行ってしまう。


そのたびに、満面の笑みで戻って来て


泣き止んでくれたよ!って。


だからそのたびに


ありがとうって言うんだけど…


そうちゃんには、またお願いねと


聞こえるらしいです笑


ママがいつも、そうにしてくれること


ママに見せたいんだよね。


ママ、いつも優しくしてくれて


どうもありがとう!!!


ママの病気はやく治りますように!


いたいのいたいのとんでいけ


と言ってわたしの側にいる。

この想いを届け

ドアの前に立っているはずの誰か…


涙を拭っても何も見えない…。


病室内は、母の酸素マスクと


心電図のモニターの音だけなのに


温かい空気に一瞬だけなった。


もう一度、目を閉じて目を開けて


その時に見えたのは亡くなった父。


父が倒れた日に父が着ていた服…。


母のベッド横に来て母の姿を


見ている感じだった。


連れて行ってほしくない思いで


お父さんお母さんを迎えに来たの?


お願いお願いだから連れて行くこと


しないでほしい。わたし頑張るから


泣かないからと泣きわめいた状態で


言葉すると、すーっと消えた。


蟹谷さんが、ゆうちゃん今どしたん?


ただ、もがき苦しむ状態でいたよね?


蟹谷さんには見えなかったのかな?


蟹谷さんに、お父さんが来たの!!!


それで、お母さん連れて行くこと


しないでほしいって伝えたの。


蟹谷さんが、え?ちこさんのご主人?


ええ?ゆうちゃん見えたの?


きっと、お父さんがお母さんを


心配で霊界から来たのよね。


ゆうちゃんの顔も気になって来たのよ


そんな感じで会話していると


母の手を私の手のひらに置いてたのに


ガクンと落ちた。


いつ呼吸が止まってもおかしくない


状態になり、泣きながら声掛けを


続けた。その時、旦那がネクタイを


緩めながら息切らして病室に来た。


お母さん、遅くなりました。


あいにく、子供達は連れて来ては


居ませんが…お母さん、まだ早いよ


俺お母さんにまだありがとうも


言ってないよ…そう話しかけた。


ゆうちゃん、私廊下にいるから


蟹谷さんは病室を出た。


更に更に母の身体が冷えてく。


お母さん、お願い答えて!!!


私達家族と一緒に暮らすよね?


約束したよね?あと1ヶ月半で


来るんだよね?お母さん返事してよ!


涙と鼻水は、これでもかという位


出るのに泣き叫び過ぎたせいと


言葉に詰まって声が出ない。


その瞬間


母がうめき声をあげたのだ。


今まで一度も聞いた事のない声。


慌てて見る心電図のモニターには


刻みのある山からフラットに


なろうとしていた。


その直後、当直医が死亡確認し


午後12時56分永眠した。


母の最後のケア…


エンゼルケアを病棟看護師と蟹谷さん


私の3人で行った。


いつも笑顔の母が癌で亡くなり

同時に私の父も50代という若さで

他界をした。


父を最期の日に見送ったのは

ICUの中だった。


父にも母にも、これからをプレゼント

してあげる事が出来ないで時間ばかり

流れて行く。


60歳には、赤のベレー帽を揃いで

被って欲しかったのが私の夢。